【最新のレポート】

いろいろなPCMデジタル装置の音質はアナログにはかなわないけど、改善し続けている。そして、音質の劣化の第一は、DACだとわかりました。トランスポーターもです。

過去の研究成果をすべて取り込んで作った、究極を求める宮原DACは、マルチビットです。ワンビットではいくら努力しても、マルチビットに及びません(感性音響論,P.119参照)。中古で入手可能の、ある機種のみ可です。これを改造しています。『HMラボの最高改造品は、再生する音の品位は高く、自然な音で、市販品と比較して次元が違う(A2さん評)』の評あり。

A2さんの試聴した楽曲は以下の4曲です。 

1,フルニエのバッハ:無伴奏チェロ組曲 「チェロの胴の重厚な響きが凄く、空気の重さを感じさせない 市販の従来型オーディオとはまったく異質の音の出方です」。弓と弦が出すディテール(註)と、チェロの深い響きがとてもリアルで、本当にそこで弾いているとしか思えない音です」。(宮原註; バイオリンの音は、弓に塗った松脂で弓と弦とがくっつき、弓が動いてその粘着強度の限界を超えて弦が飛ぶ時の音「stick and release」だそうです。”キューティクルでひっかく”という理解ではない)。)

2, 五嶋みどりの「アンコール!」のアルバムでは、重版やリマスタもの違いが、上記DACと、市販DAC(セミプロ用のDAC「RME社のADI2 PRO」(20万円))でどれほど違うかが分かるか試した;  原版 [SRCR9055] 白ケース、原版 [SRCR9055] 黒ケース、米版[SK52568]、オーストリア盤[SK52568]、BEST版[SICC1040]、BEST版銀蒸着仕様[SICC340]、Blue Spec [SICC20016]、Blue Spec 2[SICC30083]、極HIFICD[SICC40092]。音のディティールは92年のデジタル録音で、先ほどのフルニエより大分落ちますが (フルニエの方が良い!)表現力や ヴァイオリンの揺れ方などが良く分かる音源です。

結果は驚いたのですが、宮原DACでは、CDごとの違いがかなり良く分かるという事でした。しかも初版のCDが最も良く、重版 リマスタされるに従って 音が悪い意味で重厚 繊細になってリアルさを欠いていく、という結果になったのです。

セミプロ用のDAC「RME社のADI2 PRO」(20万円)という機材で音のチェックもしているのですが、これとモニター用のヘッドホン「tago studio t3-01」(\59,400)で聴き比べても 各盤は、それほど違いが判らない、むしろ リマスタされたほうが 音がマシに聴こえる という先ほどとは逆の感想でした。(初版の音があまく聴こえる)しかし「音の品位」で考えるとHMラボのシステムのほうが 比ぶべくもなく良いです。

(宮原註;恐ろしいことだ、聴きやすい重厚な音を作っちゃうということか、「RME社のADI2 PRO DAC」では、どんな演奏もその音になっちゃう。 それは、演奏者に申し訳ない。他の例でも、デンオントーンと言われるが、これも同様、裕次郎の歌を聴くときは抜群だが。) 

3,下のリンクは69ドルのヴァイオリンと ストラドの比較の動画ですが、音の感想が、今回の比較と似ていると思いました。(極端かもですが・・・)(参考)https://youtu.be/Bd40IQaLAzE

演奏家の表現したいものが分かった方が、音がはっきり 強くでるものよりも良いのではないかと感じました。 (宮原註;「演奏者の表現したいものを忠実に再現する」、を是としようよ。絶対!)

従来オーディオは、自然さを犠牲にして、はっきり 強く わかりやすい方向に行っていて 結局聴いていて心地よくないので、本質を見失っているように感じました。結局それで飽きてしまう。こわい。

 4,アナログ;BASFの フルニエのテープの表現力は、CDのさらに上なので 「音の品位」でみるとテープの方に軍配があがるように思います。DACの音をアナログに近づける、は、ほっとする、「ふっと感じる空気感」が聴こえるようにすること。宮原の3D構成DACは、それに踏み込んだ。「ディジタル機器の本質的な欠点:桁違いに大きいDAC内部発生電磁妨害です。それを除去すると、空気感出てきます。なお、「CDはダメばかりでなく、胸にしむは、ディジタルが優れている」です。

以上。

以上の後に、PCMディジタルの音質劣化について、これまでの成果をまとめたものは以下です;

 伝送論では、無歪条件:「周波数特性平坦と、歪が0.01%歪(-80dB)」が満足されても音質は許容されない。音質はその特性との関係が大きくない。ディジタルでは、上記「 」条件はもっと厳しく満足されているのに、その音質は、もっと許容されない。「 」条件は既に満足されて、それ以上の条件が必要なのだ。➡ 他の、要因は何か? 多くの実験からの重大な発見は、ディジタルオーディオの時間歪が問題のようだ。しかもその許容量は nsecよりもっと小らしい。「時間方向の歪は微小でも許されない」! (感性音響論p.129参照。実験結果:マイクロメータ台に乗せたスーパーツイター前後位置を、メーター目盛線の太さの数分の一の変化(0.001mm(nsec)以下の精度)で、動かして最良ポイントが見つかる。そこまで合わせると、PCMディジタルの再生音は、緊張感、怖さ、まで出る!「キャスリンバトルのレクイエムに胸が熱くなる、鬼太鼓の大太鼓音に鳥肌が立つ」。以上。2022,11/26。

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以下は、過去の詳細な、実験結果です。ここでは、経過順に記してますから、最後が最新です。

2021、11/27 
 通常ディジタルと最高級ディジタルの音質比較
 革新後の、2回の研究会で、最高のディジタル再生(*)でも、アナログ再生音には劣ることが分かりました(Extra HI オーディオの求める音質で)。  しかし、現実は、殆どのソフトはディジタル(CD)化され、それを聴かざるを得ないです。 そこで、革新後第3回の評価実験は、「貴方のCDプレーヤーの再生音が、最上級ディジタルプレーヤ(*)に、どのくらい音質が迫っているか」を評価実験します。その方法は、オリジナルCDの音質とほぼ同等のtest CDR(最高級コピー)を送りますので、各々のCD playerで再生し、最高のディジタル再生(*)と比較評価下さい。(最高のディジタル再生(*)は第2回目のtestカセットテープの2番目にあります)。
以上
代表、宮原 誠

2020, 12/6  
長年研究してきたディジタル装置(CD player )の音質比較しました。

CD player 音質比較 (尺度は(7段階比較評価の1ランクを ”1” としてある)

           -6             -5             -4             -3             -2            -1            0 ―

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             “D”          “C”        “B”  Ⓐreference     (Analog)    

Ⓐ: トランスポーター(SHINANO premium2)+筆者開発の立体構成DAC(CS8412IS-TDA1543, ラ技2018,9)。
“B”: YAMAHA CDR1000HD 厳選transporter改+上記DAC。
“C”:マルチビットCD player(厳選AVOX 300V (DAC IC:MT 1389使用) 改)。
“D” 普及品の1ビットDACの良いもの:SONY SR20改、KENWOOD DP1001G改。
 *註1;ブルーレイなど、通常のDVDプレーヤーは、-7。
 註2;ハ‐ドウエアーの性能、特性が大きく関係。自己発生電磁妨害、アース回りノイズ等。トランスポーターは静動が必須で、時間ジッターに帰着する。 以上
代表、宮原 誠

2021,1 
研究会まとめ
1、従来オーディオのよしとする特性の評価なら「帯域も狭くノイズが多いので、悪い」でしょうが、今回のテストテープで聴く音は、サッチモだけでなく、子供の声も、お母さんの声も、声のはりがあり自然で演奏に引き込まれる、我々の耳が、PCMディジタルの平板な音に耳が慣れてしまったがゆえに次元を超えたすばらしさを感じる。「ニュアンスの欠落がない、生々しさ、が音楽を聴く場合に最上位の評価になる」ことを納得。
「オリジナルのベニーグッドマンのカーネギーホール Sing Sing Sing良かった。保存ライブラリーにした」、「〆の レッツダンス、音も良くパンチきいて良かった」(ウエーバーの舞踏への勧誘の編曲だって!)のコメントもあり。
AMソフト(VHS)の実験はこれで完了です。音楽のこころを聴くには、AM でもアナログは良い!!迷いなく「アナログ>>>PCM ディジタル」が結論です。
考察;CDの場合は「プリントが悪いせいか、平板な音だな~」のとか不安あるが、アナログは、たとえAMで、コピーが特性的に劣ってても音が悪いと思わない。平板にならないし演奏者の演奏時の気持ちも感じられる。( CD player はニュアンスが出るか否かが最高の性能評価で、その上の音色にまで言及するのは無理だった。時間変動の歪ゆえとにらんでいる)。

;新人加入ゆえ基本を簡潔に書きます。他の人も復習のため見て下さい;
従来オーディオ➡新・電気音響論 ➡感性音響論(Extra HI オーディオ)
[無歪伝送論に基く]➡[聴く を考慮]➡[聴く を主に理論体系作り直し]。
説明; 感性音響論は、それ以前の物理主体を心理主体としたもの。但し物理から離れずに心理物理です。次回に実例実験しますが、奥行(感) は、聴覚を “奥行きの測定器”として使うだけで、結果が人によって変わらない。多人数の結果を要する心理テストと根本的に違います。変わるのは、あいまいか厳密かだけ故、最高感度の一人でよい。
代表
宮原 誠

2021, 2,28
Extra HI オーディオの奥行(感)
 革新・研究会のこれまで5回は、音質はたとえAM であっても(PCM ディジタル<<<<アナログ)」の確認でした。PCMディジタルには、避け難いハードウエア依存の時間歪がある。
 当面アナログソフトで、Extra HI オーディオを研究するにあたり、日本中の各位(支所)の再生装置のgrade upをはかる。必須の「胸にしむ、空気感、実在感」は、奥行(感)に関する物理要因・特性を向上させると、同時に向上することを発見したので、過去の知識を総動員して、奥行(感)の向上を行います。

 奥行感を調整するに、東京文化会館での大オーケストラ演奏のワンポイントマイク(2マイク)の生録からの直接コピーを使います。(演奏者が大人数ゆえステージから落ちる人も出たとか。)東京藝大器楽科卒、東京佼成オーケストラ指揮者、現在尚美学園大講師、諸所から招かれて指揮している萩谷克己先生のご厚意です。ご本人は、ゲスト演奏で、バンダ(ステージ後方横上のベランダ)でのトロンボーン演奏です)。
註;従来オーディオが L,R信号の音の大きさのみを再現したのを越えて、Extra HI オーディオは、本来L,R信号に含まれている、時間情報 を精細に再現して奥行(感)を再現、本物の3D音場が得る。実現には、正確な時間(波面)の再生が必須で、従来技術では困難だが、進歩した技術と新理論+ノウハウ、で可能です(感性音響論参照)。“奥行”は、“感”というより“観測”に近く、物理的ゆえ、客観的である。

以上。
代表  宮原 誠。


2021,3/1(2021,2/28の研究会報告)-更新(2021,4/14)
奥行(感)のテストには、大スケールのアナログソフト(*)で

保存版:Extra HI オーディオ 完成 奥行再現に絞ります

-詳細な実現方法-
 2021,9 コロナ禍を機にカセットテープ(アナログ)の音質の良さを発見した。高度になった再生音を向上させるには、「装置の再生音の奥行(感)向上が必要」と発見した。そして、「奥行(感)向上の物理要因・特性は、Extra HI オーディオ(感性オーディオ)に必須の“胸にしむ、空気感、実在感”実現のための物理要因・特性を含む」を発見!(奥行(感)を最高に調整するとその実現の物理・電気特使性がほぼ同じゆえ、空気感、胸にしむ感、実在感も、満足になる)。すなわち、Extra HI オーディオの完成です。(必要かつ十分かは日々検証中です。“奥行(感)”の評価(測定)は定量的、客観的で、評価語の評価が苦手な人もできる利点もあります)。

(*) 萩谷克己先生のご厚意でいただいた、東京都交響楽団20周年記念講演会、マーラー交響曲8番、1千人の交響曲、生録コピーです;東京藝大器楽科卒、東京佼成オーケストラ指揮者、現在尚美学園大講師、諸所から招かれて指揮していおられる。この演奏に招かれてトロンボーンをバンダでの演奏です。

千人の交響曲 『写真提供 木之下晃アーカイヴス』

奥行(感)を得る理論
 ◎ Extra HI オーディオは、2chステレオの、L,R音信号が本来持っている時間(位相)情報も使うので、L,R 2ch信号のみで、本物の奥行(感)が出せます。(従来オーディオでは、時間(位相)の再現があいまいな、ハードウエア、位置セッティングゆえできなかった;せっかくL,R信号が奥行き情報(位相)を持っているのに、それが使えず、音の大きさ(電圧):スカラーのみで、平板な音場で不満。奥行(感)を得るために、更に、F,Bほかの信号(大きさのみ)を使って、スカラーで作る3D音場(俗称:サラウンド)とした。この音場は聴いて不自然です。Extra HI オーディオを、少しはわかっている従来技術者に指摘すると、「技術的に困難ゆえ一般人には無理」の返事。)我々は、進歩した理論と実際で、できます。できました。

理論(ノウハウを含);
 長期の慎重な研究で「奥行感再現には、微細な時間信号の再現、筐体等の不要振動の制振」が不可欠と分かりました。微細な時間信号の再現が忠実なほど、奥行(感)は深く観察されます。逆に、装置の作りやセッッティングがあまいと、奥行きが浅く観察されます。(部品、筐体等の不要振動の制振も、本質的には微細な時間信号の再現に帰着されるとみています。従来、耳の良い、感度の良いマニアが、音をよくするために実験した報告(おかしなことを言うともいわれたが)は、ほとんど正しかったと思います。再度強調します; Extra HI オーディオの音を求めるには、微細な時間信号の忠実再現が必須です)。波面を壊さないワンポイントマイク録音ソース対応です。独奏のための追加一本マイクは許容です。(マルチマイク録音は対象外です)。

観察された事実:体感;
1,鼓膜だけのイヤホンでは奥行き感は得られず、
2,耳殻を含むヘッドホンでは少し感じ、
3,スピーカーからの音で 奥行感は感じます。
 だから、体感が寄与してます。聴取空間の散乱波も大きくかかわっているようです(感性音響論,p.26~)。

理論と実際 (筆者の40年経験の実際を基にした理論です
 再再度強調しますが、奥行き感を得るには、散乱波も含め、時間情報の精度高い再現が必須で、これこそがExtra HI オーディオを特徴づけています(参考:感性音響論、pp.23-65)。
 1000人の交響曲演奏は、音の数が多いワンポイントマイク録音です。「波面、ニュアンス再生のできる装置」でないと、女性コーラスが汚く聴こえたり(位相歪)、また多くの音が分離せず、ごちゃ混ぜで汚く聴こえる(混変調歪)、が明確にわかります。いずれも奥行き感が劣化します。
 1,スピーカーは波面再生を考慮したExtra HI オーディオの要求するSP、(市販でも波面再生のもの)が望ましい。それには、音作りしてないシングルコーンスピーカーが良い。(「有名なP610 は、NHK廊下のPR用で、第2高調波が大の、バリトン的音作りしてある」ので、合唱はやかましく奥行(感)小かも。TANNOY SP. は 波面再現性は、dual concentric構造ゆえに、他より良いのですが、ツイーターが構造的に前にあるゆえに、高音が先に出て波面が壊れるので、コーラス(特に女性)が汚く聴こえます。ALTEC 604Gも同様です)。
 重要なことは、人は時間ひずみの少ない(よい波面)を聴きたい。有名な例として、JBL4344の(主としてミッドバスの音)が好きな人が多いが、全体として波面がめちゃくちゃ故不満で手放す→Extra HI オーディオの目的:忠実な波面、を実現したsp.が必然的に求められる。
 オペラ歌手曰く、「オペラハウスで、うまく歌えると天井桟敷まで、声が走っていくんです。 そういう音は、日本製の3つ目のスピーカー(3wayのこと)は 全くダメ」。➡波面を壊さず進行する平面波を作ってほしい の意味と思います。波面再現が必要なのです。(感性音響論、p.43~)。
2,耳殻が重要(散乱波に関す)。ミッキ―マウスの様な形が良い。筆者の場合は、中央に集まる音場がきれいに左右に広がるには、耳殻上部を軽く外側に引っぱるのが良い。各人、耳殻の形が異なるので、いろいろやって見て下さい。
3,装置は、点支持などで筐体の制振をした、波面重視の調整必要。それにより奥行き感が大きく改善される(後の添付写真参考)。
 それには、物理的に、装置の筐体を、精度高く点支持することが必要。点支持場所を探して、0.1㎜精度で、筐体の振動の節 を支える。 説明: 物理の“振動の節”とは、野球バットでいえば“芯”です; ボールを打つと、振動が伝わって来て手がしびれるが、芯にボールが当ると 手に振動が来ず、痛くない。 (カセットデッキ筐体、やアンプの底の、芯(振動の節)を点支持するのが良い)。 点支持がよい他例は、チェロのエンドピン。音程が明確になる。「エンドピンのお陰で、チェロ協奏曲が可能になったそうだ。
4,デッキ内部発生電磁妨害を吸収すると、音像、音場が明確になる。電磁吸収シートで改善された、スケール感、奥行(感)も。音の硬さ、歪感も改善されていることがわかる。<span style=”font-size:0.6em;”>(いくつか試してエコロガのドイツ製RN120がよい)。</span>

具体的セッティング、調整法

 準備
 最初に、お持ちのCDで、上記 1、のスピーカ位置等の調整をする。既に何度も強調しているようにマルチビットCDplayerが必須です(ワンビットplayerはNG)。中央歌手の音像がぼやけず立体感が出るように、また、後方の演奏者は、ステージのしかるべき場所に位置するように調整する。(参考:HMラボのテストCD)。

 本番
 調整後の状態を、通常オーディオ(奥行(感)のない音場)と比較したら、次元が違う。奥行(感)は後方へ展開します(感性音響論p.57参照)。 

左;従来オーディオ音場イメージ図、  右;Extra HI オーディオの音場イメージ図
HMラボのExtra HI System M Ver.III で 下の音場再現

   

1,ドルビーOFFにする。(再生でドルビをかけてディイコライズすると、奥行(感)がなくなること発見)。(全調整終了後、ご自分の再生デッキで、ドルビーBをONすれば、奥行き感ゼロになることわかります。それが従来オーディオの中の技術:ドルビーの信号位相無視の音です)。
2,信号コード、SP コードは、
 市販のものの目的は音色が主で、特に高価なコードが奥行(感)再現にNGです。奥行を求められなかったので、音色で楽しんだと思います。50円/m の 細い赤黒並行コードの方が良い場合が多い。
 芯線が単線だと、電源コード、信号コードとも音がぼやけます。電源コードにFケーブルを使う人います。力強さはわかりますが、それは従来オーディオの評価。音像がぼやけNG。撚線が良い。ノウハウです。
 信号コードは、「フジクラ3C2WSのNEGLEX 7551ピンプラグ付き」を推奨します。作り方教示可。ノウハウです。詳細はコンタクトされたし。
 ノウハウ;安価なRCAピンプラグ付きコードを選んで使うとよい。筆者は、選んで使っています。(ノウハウ、数十本に一本くらい良いのがあり)。
 SPコードは同軸ケーブルが良い。NEGREX 2814(特性インピーダンス: 8オーム)がおすすめ。入手困難な方にはお分けします。ノウハウ。
3,電源コードは、オヤイデ Li-50 (介在なし)が、奥行(感)出て、音場も本格になります。オヤイデLi-50 (介在なし)は法律で売れなくなったそうで、希望者には、お分けします。ノウハウ。
4,シャーシーに取り付けられている入力、出力コネクターの取り付けねじは緩める。スプリングワッシャーが浮くくらいに。またSPコードのコネクター取り付け部の錘,堅木などのローディングは有効です(浮いた 音の重心が下がる)。ノウハウ。
5、真空管アンプは、真空管ソケット取り付けねじを緩めてみる。スプリングワッシャーが浮くくらい。ノウハウ。
6,アンプ;音像が明確にならない時、出力パワーTRの動作電流を微調整試みされたし、アンプは音質最高では微調整されていませんから。エミッターの保護抵抗の両端電圧をモニターながら慎重に。AB級で20%↑くらいのところに音質最適ポイントがあるようだ。調整は微妙です。最後はドライバが当たっても変わる位です(感性音響論P.40~)。A級アンプは、動作電流大過ぎの場合が多い。いずれにしても慎重に微調整すること。
7,奥行(感)は出たが、左右方向に音場が広がらない時は天井からポールを下げるとよい。(前出のExtra HI system M Ver. IIIの 写真背面参照)。ポールは、http://niz237gt.sakura.ne.jp/new_analog の、ホームの写真もご参考に。理論は高級ですが、やり方は簡単。
8,制振、電磁妨害吸収(ドイツ製RN120がおすすめ)は以下を参照されたし。

        (制振、電磁妨害吸収のための参考写真)

X1001 の 制振(点支持);(この機種は、groove再現に向いてます)

制振錘;何度も聴きなおしてセット。 点支持;何度も聴きなおして精度0.1mmでセット。(鋼はDIY入手可。大工の使う大座金でよい)。(支持は超硬金属ベーゴマ)。

          RW-910 の制振と電磁妨害吸収

RW910 の点支持 (JAZZ以外の再生によい)

        

制振錘;(石屋でもらった廃棄石の御影石、大理石片。大きさと位置は何十回も聴き直して、奥行きが深く、明確になる場所とした。

 その他に、AC100V電源トランスの位置も、空気感、奥行き感、が最適の位置に回転、固定してある。(ヒスノイズが、さ~と低くのびやかに聴こえる位置に。逆に、ひ~とヒステリックに聴こえる位置はNG 。(AC電源トランス位置参照)。電磁吸収シートの位置も同様である。
以上。

参考; 奥行感が素直な、シングルコーンスピカ―

Extra HI System M ver.1

              キャノン電子社長室

16㎝φ電磁石speaker(ホーレイコーン紙‐最上電機)
セット状況

出来のよい、良い音、安価のスピーカー(H: 23cm)

以上。
深い感性のテクノロジー研究会
代表: HMラボ 宮原。

追記;
1,過去のオーディオマニアが言ってたこと、思い出すことありやと思います。
 「あ~ あの人はほんとのこと言ってたんだ~」、「あいつは やたら はッキリ言ってたけど、違うじゃないか~」 とか)。 評論家は問題だ~。
 故伝さんが「奥行き感は後方に展開する」と言っておられた。正しいです。
 それを、ばかにしていた、S–ミュージックの代表者いました。ご存命ですが~ そういう人が、耳の良い若者が「変だな~」というと、叱って外したりしてた。その頃、ミヤハラは苦しかった。「Extra HI オーディオアは正しい。君たちもわかる。だけど、飯を食って生きていかなかきゃならないから、正しいことはいずれ来る、と思って、胸にたたんでやれよ~」 って言ってました。
また、 「録音時、短時間しかないのに、録音マイクのセットに何度もステージに走って行って、ミリオーダーでマイク位置を調整して聴いてまた走る」、尊敬すべき録音技術者もいました。ゲリーカーのオルガン共演。こういう人は卓のセットしたフェーダーの位置は動かしません。
 (逆に、印を付けて、フェーダーをゼロに戻し、本番の時に印まで戻す」程度の技術者は、従来オーディオの標準技術とはいえ、耳悪いです。説明:オーディオ卓には時間遅れを調整する機能ありません。それを微妙にマイク位置、フェーダー位置で微調整している。Extra HI オーディオの求める音質として、動かしたら印の位置程度の精度では元に戻らない)。

 でも、尊敬すべき録音技術者でも、この人の録音は、信号極性が逆と分かりましたNOです。 この時期、TADの、音響ルームの壁にSP BOXをはめ込むようなステレオセットが、プロの自宅に多くあります。信号極性が逆! 位相に関しての性能が不十分で、“逆”が分からなかったのでしょう。さらに言うと、平面バッフルでよいと思ったんでしょうが、壁に埋め込まれた―映画館ではよくありましたがー このスピーカー設置では奥行き感出ません。BOX エッジの散乱波が重要です(感性音響論P,.37~)。従来オーディオは、プロでもこの程度です。理論づけなしのノウハウでは限界があります。

Extra HI オーディオの最新ノウハウですが、散乱波があると、まさにそこに楽器があるように聴こえます。散乱波がないと、宇宙空間で聴いてるのかなと思う “虚”音像です。理屈は未明、相当難しそうです。散乱波はやりすぎないこと。

 ➡従来オーディオは、時間再生、波面再生、を理論化してなかった。でも耳の良い人はノウハウとして、それが重要なので対応したが、ノウハウでは対応しきれなかった、—の例です。

2,JAZZ の楽しみは、特別! 違うようだ。
 JAZZはマルチマイク録音。入力そのものの音場が壊れているのでExtra HI オーディオの求める奥行(感)には、対象外です。再生側で、C,R、筐体等をいじって、音色付けしてので、音が前へ前へと出てくる別物です。でも、JAZZ用のよくできた装置のノリノリ(groove)感は楽しいですね~ このオーディオは演奏者と共力しての、音の強調、音作りとみてます。HMラボにもあります。
 故ハナ肇さんはマークレビンソンとかの装置で聴いてた。Extra HI オーディオ系の音を聴いて、「俺は今まで、何を聴いてたんだ!」といったそうです。本物の演奏を聴いたという意味でしょう。否定ではないです。
宮原  (2021,4/14)

[2021,4/25研究会最終版]
“深い感動の音を得るオーディオ” の研究開発ほぼ完成;(Analog, Digital)全体のまとめ と、実現の“物理”:“奥行(感)”

まとめ 
1,総合音質は、Analog(cassette tape)>>>PCM digital(CD) の確認。
2,  PCM digitalは今後も必要。マルチビットDACがExtra HI オーディオの音を出す。14bit DAC (TDA1540≒PCM56)がよい。(90%出回りの、16bit DAC   TDA1541≒PCM58は音緩くExtra HI オーディオに不合格)。AVOX 300V(MT 1389QE)) 改 が良い。
3, スピーカーユニットのボイスコイルキャップは奥行(感)を含む音質に悪影、 響が大。改良法を示した。
4,奥行(感)が出れば、感性オーディオに必須の音質(胸にしむ、空気感、実在感)を満足する;[感性オーディオの評価満足 ⊂ 奥行(感)が出る]が、正しい かの研究は継続。
5, Extra HI オーディオ(主目的は忠実: 奥行(感))外の、音質の重要項目; 従来オーディオで良しとされてきたMetal tapeは、音が無機的で情感がなく、初期オリジナルの、γFe2O3 のテープ(ノーマルテープ)が決定的によい。(メタルとノーマルを比較した、TAさんの報告もあり)。
,奥行(感)得るには、AC100V電源極性を合わせること必至。詳細に記述。

7,音場の横広がりを得るには、背面にポールを下げるのが良い。
8,Extra HI オーディオで扱えなかった音質(JAZZ等)の研究は残っている。

詳細(上記に関係づけて記す。従来オーディオがやったことは、真逆多し);

 アナログ‐ディジタル共通

作り方
・信号のエッジ強調型の信号処理は奥行(感)減、NG。逆に信号エッジをあまくしても、軟(悪)になるだけで、柔(良)にならない。
・信号コピー時も含め、クリップ型リミッターはNG(ディジタルでも同じ)。
・種々の振動は避ける(信号歪が起きる)。
 (プリアンプは必要悪。アンプの木製ケースは見かけ、また箱振動で音を作るはNG。つまみは制振(良)のはずだが、筐体バランスを崩して振動増の場合(NG)が多い。重さ、取り付け位置吟味必要)。
・スピーカーユニット中央部に高音強調付加構造はNG.(メカニカル2wayNG、また、ジュラルミンキャップ等で高音作りユニット,は、奥行(感)劣化)。(HMラボ考案の、「凹キャップに鋼線接着で強度を高め且つ小穴を開ける構造」は、ボビンをツイターにした高音放出効果に加え、内部空気ダンパの効きすぎを抑えるので、混変調歪を減」、奥行(感)大(良)。(M2さんから、「Extra HI System M Ver.1をそう改造したSPが、奥行(感)出て、緩みなく厳しくて良い」のレポートあり)。
・軟材質の付加音はNG. SPではプラスチックコーン紙はNG。パルプコーン紙に勝るものなし。記録媒体ではMetalテープ特有の材質の音は、キンキン付加音のみならず、演奏者が伝えたいものを変えてしまうほどに情感がなくなる(悪)。また、ゴムなどは、本当の防振にならない、鈍いゴム音付加(悪)。 アンプ等の見かけの豪華の木製キャビネットは、音をあまくする(悪)。HMラボの機器ではすべて除去。一聴、音が寂しくなるが徹底的にやれば本物の柔らかさ出る(良)。箱で強調していた低音感減る(良)。電源強化、点支持で対応。

使い方
・AC100V電源極性を合わせること必須! CD player、カセットデッキともにソース毎に合わせないと、奥行き(感)も、胸にしむ音も出ない。良くできた装置ほど、正逆の変化が大。カセットデッキでは特に大。地球に対する電源アース電位が関係するようだ。最近、時々刻々、AC電源極性が変わるので、聴いていて合わせなおす必要ある。
筆者は、Battery-インバーター(精密機器用アナログ方式)で、AC100Vを得る。商用ACに比して、奥行(感)約2倍、左右の広がりも約2倍。聴感歪も極小。心が安らかだ。
・音場の横広がり;部屋背面にポールを下げると広がる。トーンゾイレを使った広がりを得る方法より賢いと思う、高品質なL,Rスピーカー2個で高品質な音場が得られるのだから。(http://www1.cts.ne.jp/~hmlabc/index.html、http://niz237gt.sakura.ne.jp/new_analog/ のトップの写真参照、その効果はTAさんより、「感激、絶対やめない。詳細レポートする」の報告あり)。

 PCMディジタル
ともかく、マルチビットDAC搭載のCDplayerが必須です。
・PCM ディジタル(CD)は、名演名録音は既にありアナログに比して感性情報が減とはいえ中心ソフトだ。それらの音を更なる劣化なく再生するためは以下;
 1980年代はじめ、新しく開発した16bit DAC: TDA1541≒PCM58 は, 14bitDAC: TDA1540≒PCM56 より緩く劣る。2ビット精度向上させたが、実現の構成の複雑化で種々の問題を起こしたようだ。最大の欠点は、内部発生電磁妨害が上回ったからと思う。(DACは当時、世界でPhilips: TDA, Texas: BB の2社しか作っていない。真空管DACはアナログ部を真空管で  作ってるだけ。でも、効果あるかと思います。DAC ICが良くても、その出力につけるOPアンプで音質劣化してますから)。
 *洞察「Philipsは自ら16bit DAC: TDA1541を開発しながらこのCDプレーヤー出さなかった。開発失敗:「16bit DAC:TDA 1541の音が悪い」を気付いたのではないだろうか? SONYはじめ、日本の会社に供給し作らせた。どの社のCDプレーヤーも緩い音で、Extra HI オーディオ的にNOの音。(これらの中で、Philipsブランド製品は、日本マランツ設計製作のCDプレーヤー:LHH1000(40万円)は最悪。宮原が、JAIST 在職時に、PCMディジタルの間違いに気づきはじめた問題の機種。

   私の見間違えは、CD34(Philipsの作ったアルミダイキャスト、片面銅板シールド、ほれぼれする高度な内部ユニットの14ビットDAC TDA1540)CD playerが素晴らしく、日本マランツは、その組み立てだけ行ったことを知らずに、日本マランツ設計製作のLHH1000が「同じ作り」だろうと、誤解したからだ。その内部は、Philipsが匠とすれば、中学生作り(悪)。(註:本社Philips製の14bit DAC: TDA1540使用の、実験室作り形態のLHH2000は、今やプレミアムで約100万円)。16bitDACTDA1541で、世界中のCDプレーヤーの音はダメになった。BB社のも全く同じ音がする。おそらくは同じ下請けが作っている。最近、良いDAC ICが出てきたが、1bitDACであり、胸にしむ音はでない。(感性音響論、p.118~参照)。

再度記すが、名演名録音のPCM digital(CD)再生は永久に必要。そのためのExtra HI オーディオの音質を満足するCDプレーヤーは、(おそらく)世界で唯一提供できるのは、中古AVOX ACD300V(DACIC:MT 1389QE)から選び( 10台に 1台位しかない良いのを)改造する、HMラボ製のHMD300のみ。 ➡過去に、数十万円以上で買った16ビットCD playerを信じて使っている人、また最近の製品は良いに決まっていると、大会社を安易に信じて1bitCDプレーヤーを使っている人、緩い音に耳が慣れていませんか?  マルチビットのAVOX ACD300V(中古、主要部は宮原調整)を無料で提供します。使ってみて? 愕然とするかも。Extra HI オーディオの発展のためです。

結論
 再生音のエンハンスは、必ず奥行(感)を減じる、逆に音を軟らかくする逃げもNG! (コンデンサ、抵抗などでの音色づけはNG。(ブチルゴム巻きなどでの制振したつもりは、ブチルの嫌な音をつけた影響が大)。完成度の高い装置を得るには、筐体の振動の節(ふし)を点支持して制振(再生が終わった残留エネルギーを、床を介して地球に落とす)し、かつ内部発生電磁妨害を除去することが最終的改善になる。以上は、感性オーディオで得てきた、物理・電気特性と同様、またはそれ以上に厳しい。
 なお、“音の重心の低さ”は重要だが 奥行(感)の議論に出てこない。ノウハウはわかるが、未解決。

 具体例等; 奥行(感)と 聴こえ方の関係
1,Deccaアシュケナージ皇帝の第2楽章冒頭のピアノ音像が、つつましい位置(奥ほどよい)で、かすれるように鳴るように聴こえる時が良い。この時、奥行(感)だけでなく、他の表現も最高だ。これで、セッティングの最終調整していた。 ➡同じ意味:子音が再現されること(良)。(逆に、かすれる音が、はっきりしてしまうのは(悪)。前面に出るような音の時は最悪。評論家の「音が前に前にと出る」評の音だ。一方、これはJAZZには評価されることが多い。
2,Extra HI System M Ver. IV はSP flame直固定の真鍮ringの音が奥行(感)を壊すが ウキウキ楽しい音がする。(このenhanceで、JAZZの音は高評価)。
3,ブリキ筐体の固有振動が、伝送途中で失われる微細信号の復元に役立つ(K1氏同意見)。ただし、やり過ぎ:強調は奥行(感)を損ねるだけでなく、音が薄くなる(悪)。
4,音を作って楽しむJAZZなどは、奥行(感)とは別の世界です。

今後
1、マルチビットCDplayerが必須だが世界中がワンビットになってしまって、入手できない。 HMラボが中古を改造して供給する。
2,1970年後半アナログ再生機の成熟期の、奇をてらっていない、素直なラジカセを改造し、コンパクト版のExtra HI オーディオ装置も開発、Extra HI オーディオの発展をはかる。<span style=”font-size:0.6em;”>(1980~のCDラジカセ、バズーカとかは、基本的な性能劣る(悪))。</span> 
 波面(奥行感)の再現のため、ネット、ツイター除去。電源C(安易なオーディオ用電解はNG)の選択等。

  1:National RX 5500(12cmφ) \69,800(1977)

 2: SONY CF-6300 \58,300 (1978)

 更に、低音空気感付加装置(下図)を追加すると、「宇宙空間で、優等生的なExtra HI オーディオの音を聴いている感じの音場」の次元が上がり、ホール内にいることがわかるようになる。ほっとして疲れない、本物!と思う。 Extra HI オーディオの(奥行き感、音場)を、狭い部屋でもでも楽しめる。パイプオルガンの音も本物(良)。この利点は、「従来のサブウーファーのようにどこに置いてもよい」方法では出ない。波面を合わせるのだから、位置はミリ精度、信号レベルもメイン装置と厳密に合わせる。(低音の量が欲しいからVRあげるというのが従来オーディオ。Extra HI オーディオは違う)。

2,深い感性のテクノロジー-Extra HI オーディオ では、忠実(奥行感)を求めると、音質は求められないとしてきた(音色付けすると、奥行き感は減)。
 しかし、“忠実”より、音質が楽しい感動の音(JAZZとか)評価はある。例; カセットデッキ:X1001再生の、MJQのビブラホンのバッキーン音や“軍艦”のウキウキ。これは、なぜか???!  立場の違う音楽の受取はある。
以上
深い感性のテクノロジー(Extra HI オーディオ)研究会代表
HMラボ、宮原 誠

(2022,3 修正 の研究会まとめ)アナログからディジタル移行で失った音の情感 の 再確認の実証結果を、以下に置きます。すべての結果の概観を下記スケールに置きました。比較評価は( -3、+3 )の外側はなく、また条件を限定された条件下ですが、理解を助けるためと、このような表記を理解ください。(例えば、下記C -D は、1ランクですが、6ランク以上と報告あります(下記にあり)。
 評価尺度の右側:Analogは次元的に良く、評価尺度の左側: 市販ワンビットは、、特にブルーレイは機能のみのもので、音質的には、“ただ鳴ってるだけ”の音と明記します。我々の求めるExtra HI オーディオの音質には全く不合格です。

(2012,6/2) 山口美智子さんCD、カセットテープ音質比較;評価尺度の右側の音質の良い方 

評価内容: 山口美智子さんのCD音を基準“0”として、カセットテープの音質を比較 (評価:+3(非常に良い)
以上、詳細は省略。コメントのみを記す)

自由記述欄; 
 最初にCDを聴いた際に魅力的な歌声に驚きました。全てを込められたステージだったのだなとさえ感じます。録音も素晴らしく音場感と実在感も申し分ありません。ある意味このCDで十分だなとさえ感じました。

ところがカセットテープに切り替えた瞬間にあまりの違いに、しばらく歌に聴き入ってしましました。目の前にまるでコンサートホールに居るかの如くステージが広がり、奥行きも音場感も申し分ない。山口美智子さんが目の前に居るようでの優しくビロードのように滑らかで温かい歌声が聴こえます。CDでは声の線が細く、温かさやビロードの様な滑らかさはカセットテープほど表現されておりません。ビアノの音もピアノ本体やホールの床がなっているか倍音が素晴らしい。
CDでは中高域が良く録音されていると感じましたが、カセットテープの方が周波数特性が悪い筈ですが、目の前のベールが取れた様に聴こえます。
不思議ですが、カセットテープよりCDの方が、経過時間が早く感じるのは私だけなのでしょうか?(筆者註; 音が悪い時は演奏が早く進むと感じます)。

以上に対して、宮原コメント; 
 JAIST 宮原研究室が 唯一作ったCDです。オリジナルはメタルカセットで、遺族のお姉さんから預かっています。
オリジナルカセットテープから、CDスタンパーを3回作り直しました。1000枚くらいCDは作りました。
 CDつくりは、作る人に直接頼み、「先生の要求には、夜中に、田んぼの中にある工場で作らないとだめ」、と言われました。AC電源のきれいさ。スタンパーとかが音質に大きく関係することを、知りました。
「テープでは涙が出るけど、CDでは涙が出ない」が、お姉さんの評。M3さんの感じた音と同じです。
また、その時は、メタルをわざわざ Fe2O3の Agfaにコピーし、それから作った方が良いことには気づきませんでした。
 今回、深い表現を再生する高音質の研究で、カセットの磁気材質に気づきました。BASF か Agfaの、磁性体が茶色いFe2O3が 雰囲気、温度感が断然良いです。お姉さんは、そうだと涙が止まらなかったかも。
カセットテープは この原点の茶色いFe2O3のから、 周波数数特性、S/Nを求めて 種々のもの:炭素繊維などを混ぜ、メタルに向かいました。その結果、奥行き感激減、空気感激減、次第に無機的な音になっていったことが今、わかります。
以上。(2021,6/2)

(2021,6/12) プレーヤーの評価尺度の、左側の音質評価音質の悪い方評価

はじめに
 前報告で、「評価尺度スケールの右側音質で、カセットが決定的に次元的にPCMディジタル(CD)に、優れている」ことを明確にしました。でも、世界中の人は信じないかもしれない。だって、そんな良い音を、カセットから聴いたことがないから。その理由は、

  • 世界中に、音が良いレコーデッドカセットテープがない。(販売時、倍速コピーしたので音質が劣化したと思います)。
  • 最高ではないが、アナログFM放送時代のエアチェック(受信チュナーから録音)、アナログLPからの録音、のカセットテープはかなり良い。だがほとんどない。なお、最近のFM放送、LPともに、ディジタル記録をDACでアナログ化し、FM放送、LP化しているのでディジタル直のCDより劣る。研究開発進んで実験評価しました。ご注意を。
    ★ そのほかに、磁気テープの記録の基本の考察;「録音ヘッドエッジからテープが離れていくとき、残留磁気を残して、それが録音信号になるのだが、その動作にかなり時間が必要らしい。だから、倍速コピーの時は、細かいニュアンスが記録されないうちにテープが動いて先に行ってしまっているのだろう。ではないか。低速コピーのカセットがあれば、すごく良い音でしょうね~ こんな本質的なことが考慮されずに 下記評価尺度の左側:ディジタルに移行した。

今や、ほとんどディジタルしかないのに、移行したディジタルの音が、惨たんたるありさま。世界中、ワンビットプレーヤーになっています。

マルチビットプレーヤーの音と比較評価します。
評価尺度の左側(音質の悪い方)の音質評価;
CDプレーヤーの「ワンビット と マルチビット(AVOX 300V改)の比較評価。
両者の間に < で結果を示します。(例えば、<<<なら、右が“非常に良い”の意味です)。 
(5名:信頼の耳の人です)

 [ワンビットCDプレーヤー]  比較評価記号  [マルチビット(AVOX 300V改)]

                                               

 ・SONY BDP56700、 ブルーレイディスクも     
可能なマルチディスク対応なトランスポーターと   
DAC; BB DSD1794(1bit)を用いた自作DAC <<     
(ベテラン)コメント;『驚いた』。   

フィリップスのLHH-500R(ワンビットプレーヤー
                     <<
(ICの専門家)コメント『今のオーディオはダメですね。
悪い部分全てが1bit方式起因と言う訳でもないのでしょうが、所謂名器として語られるCDプレーヤーがこの程度の音しか出ないのは残念なことです。CDプレーヤー開発に投資できた30年近く前ですら、この程度の製品しか作れなく、またそれが現代では伝説的な名器(TDA1547のこと。 DAC7の愛称で呼ばれる。KENWOOD 1001Gプレーヤーも採用) の一つとして語られてる訳で、従来オーディオは今も昔もダメですね。

・筆者改造の厳選ワンビットCD player(改)使用
                    <<<
(JAZZ好き)コメント;立体感が全然違う。AVOX 300V改よい!
                        

・Marantz CDR-630(¥168,000)( ブルーレイディスクも可能なマルチ
ディスク対応ワンビットプレーヤー)(指揮者、管演奏家)
                    <<<
コメント;  『結論は驚き以上ものがありました。
 例によって聴きなれたスメタナ・カルテットによる「アメリカ」から聞きましたが、第一印象は柔らかくなったというものです。弦楽器は決して耳障りの良い要素ばかりではありませんし、弓のタッチの激しさもあり、場合によっては生でも耳が痛くなることもあります。しかし痛さが取れ、その上でタッチの激しさも奥行き感や定位感(楽器の配置が分かる)がより明瞭になりました。試し聴きは通常ポイントを聴いたら別の音源に切り替えてしまいますが、スイッチを切るのが惜しく最後まで聴いてしました。

MJQでは冒頭のベースのサイズが大きくなったように聞こえました。(音量ではなく、サイズ感です。)驚いたのはコニー・ケイがかすかな音でメタルクラッシャーを撫でるように叩いているのに初めて気がつきました。ミルト・ジャクソンが冒頭はおどおどと合奏に加わってくるニュアンスがセッティングの前後関係が明瞭になった分よく伝わってきました。それは前方にセッティングしてますので後ろ側での演奏開始にほんの少し乗り遅れているからでしょう。このような誤差は「狂い」ととるか「味」ととるかがあります。今までは「遅れた」と感じてましたが、それが「味」として聴こえて来たのは当然演奏者の感性の素晴らしさですが、それが再生に現れたというところが初めての経験です。

プレヴィン指揮のロンドン交響楽団でヴォーン・ウィリアムズの田園交響曲を聴きましたが、弱奏の多い1楽章で弱奏の中でのニュアンスの多さに気がつきました。この曲はうっかりするとBGM的に聞き流されかねないのですが、耳障りの良さの中にもしっかりと主張が見えました。管弦楽は規模が大きいために厳密にはタイミングのずれが起きていますが、MJQ同様にそれが味、表現として聴こえて来たのに感動しました。最近の演奏はタイミングのずれが少なくなって来ましたが、ズレが味ではなくズレとして聴こえる再生装置で聴いたものがフィードバックされているのではないか?とさえ思いました。

今まで4楽章を連続で聴いた事が無かったのですが、曲が始まったら思わず最後まで聴いてしまいました。私のような仕事をしていても交響曲の数十分は全部聴くのに決心が要ります。正直眠くなる事もありますが、最後まで飽きる事がなく聴けたのには驚きです。まるで面白くない授業が眠くなり、面白い授業は最後まで飽きない、そういう事を思い出しました。』

『・今日は現代音楽(クロノスカルテット)とゴスペル(ザ・リアル・グループ)を聴きましたが、どちらもスイッチを切る事が出来ず、最後まで聴いてしまいました。

現代音楽には効果音として水のしたたる音が入ってますが、あまりにリアルで思わず身を引いて床を見てしまいました。念のためマランツでかけなおしてみましたが、「あ、水の音が入ってる」というだけです。よく録れたCDでも playerがダメだとNG。

 ゴスペルはちょい聞きのつもりでかけましたが結局最後まで聴きました。日本との違いは相対音感にあると思います。ソロを聴いていると音程が悪く聴こえますが、合わせた時の融合(俗にハモリと言いますが、)のレベルが全く違います。このような音程の取り方は最高級機で聴くと有機的に聞こえますが、今までの機械では音程が悪く聴こえてしまいます。 日本の歌は大体音程がいいのですが、一か所も完璧ではなく、常にごく僅か狂っているという感じがします。』

AVOX 300V改(最高改造品) (耳の良いオーデオマニア)
                     <<<
コメント;『AVOX300V(最高改造)に比して音が緩くて、聞いていられない』                                
                        
筆者コメント;
(ブルーレイとかの、どんな入力でも、ワンビットに内部で変換して、以降の処理をしてしまう多機能プレーヤー」)を使ってきた人は、無料送付のAVOX 300V(改)が、「驚くほどよい」、「驚きを超える」と評している。 この人は、既に「AVOX300V(最高改造)を使っており、それに比して、無料送付AVOX 300V改の音は、「緩くて、聴いてられない(故障に近い)」の評価なのに、です。 

まとめ
1,ワンビットプレーヤー
ワンビットプレーヤーを使ってきた人は、気分を壊すかもしれませんが、研究ですから明確に書きます。 尺度上で書くと、

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ワンビット<<< AVOX 300V改<<< AVOX 300V改(最高改造)<<<< アナログカセット
です。 感性オーディオには、ワンビットプレーヤーは不合格です。
 私はワンビットplayerを何種類も改造してきました。ですから「機種の違いではなく、ワンビットは音質があまい」と記せます。軟らかい音で聴きやすいけど、「平板で、鳴っているだけの音」で、演奏の厳しさが再生できないです。(数値的解析は感性音響論、p.120~ にあります)。  指揮者、管演奏家 先生のコメントは詳細、客観的です。この事実はしっかりご認識ください。僕は、以前からそうだと思っていました。

 ワンビットの中でも、特に音質が悪いのは、「ブルーレイとか、どんな入力でも、ワンビットに内部で変換して以降の処理をしてしまう多機能プレーヤー」です。今回のテストで、2名が、そのタイプをお使いです。ですから、 一人は「驚いた」ですが、もう一人の指揮者、演奏家のH先生は、「驚き以上のものがある」です。音質が悪いだけでなく、音楽の解釈、演奏のうまい下手、まで変えます。
 同じことを、具体例では、指揮者、演奏家のH先生は、『水のしたたる音が入ってますが、あまりにリアルで思わず身を引いて床を見てしまいました。念のためマランツ)でかけなおしてみましたが、「あ、水の音が入ってる」というだけです。』と、レポートしてくれています。
「ブルーレイとか、どんな入力でも、ワンビットに内部で変換して以降の処理をしてしまう多機能プレーヤー」)、でCDを聴いて、内容;演奏、録音を評すると間違えます。 AVOX 300V(最高改造)を使ってほしい。情感情報を、再現できるから。 OPPOにも、使い勝手だけで、そのような音の悪いものがありました。高価なのに。

  • マルチビットプレーヤー
    今、得られるのはAVOX 300V(最高改造)しかない。改造して譲渡できます。情感情報を再現できる。
     AVOX 300V(最高改造)をお使いの人は、今回、無料譲渡のAVOX 300V改(アクチュエーター微調、音が緩くてNG:(-3))と評価でも、ワンビットを使っていたK2さんは「ワンビットプレーヤーに比してよい:(+3)」の評価です。よって、ワンビットプレーヤー<<<<<<AVOX 300V(最高改造)です。そうすると、「どんな入力でも、ワンビットに内部で変換して以降の処理をしてしまう多機能プレーヤー」の評価はそれ以下です。
    再度、「ワンビットプレーヤーは、我々の求める音再生には不合格です」。

2022,7 ~ 2022,3 までを以下の 3つの★で示します。

★深い感性のテクノロジーの音に関する研究は、中間報告:”感性オーディシステム研究会報告”,藝術科学会,DiVA 38,pp.14-19.(2015.5)。しています。5年経て完了し、報告しました。

“感性オーディオシステム研究完了報告”,DiVA 51,pp.29–36,(2019,12)。https://art-science.org/diva/ Summeryは、

・LR 2ch の信号(時間、波面)を、高忠実に再現して、生にちかい音場と同時に演奏に込められた深いものを聴者に伝える。それには、音を鼓膜だけでなく、波面で、肌、体感すること。

・「(心理を表す客観評価語の研究)→心理物理的に物理要因特性の研究→それを実現するハードウエアを作る→装置作る。そして聴く」の研究を行った。

・”聴く”は、「鼓膜では当然。皮膚体感でも」だが、それにより「奥行、広がり」が得られた。その感覚が同時に、客観評価:(胸に入る、空気感、実在感)を満足することが、明らかになり、研究の目的を達した。ポイントは「音の微細なまでの時間信号(音の波面)」の変化を忠実に再現することである。
註;従来オーディオでは、時間の考慮が薄く、周波数特性と音の大きさのみの考慮ゆえ、音場(奥行、広がり)が得られず、スピーカーを多数使わざるを得ないサラウンドへ行った。なお、中間報告は、”感性オーディシステム研究会報告”,藝術科学会,DiVA 38,pp.14-19.(2015.5)。

★PCMディジタル(CD)は、音楽の骨格は伝えるが情感情報が減じている。それに比し、カセットテープには、オリジナルの情感情報があることを発見。 今後の研究は、演奏内容にまで踏み込むことにした。その最初として、1972に名手を集めたマーチの祭典の録音の、軍艦行進曲に注目した。演奏者が、明治憲法下で育ち、この曲への特別な想いがあるからであり、再生のむつかしい、緊張感、雰囲気が再現されるかをメンバーに問うた。研究は未了。同時に、各人の再生装置の向上を期待した。雰囲気、緊張感は上位の音再現性能である。

・Extra HIオーディオの求める音場、音像、立体感、空気感を含みかつ雰囲気、緊張感は再現のためには、オリジナルテープしかない。その後の、周波数特性、S/Nにのみ注目して開発、メタルテープに至った多くのテープは受け入れられない。そのテープを上記評価に用いた。

・ヘッドホンで聴かざるを得ない状況が多いゆえ、良い状況を模索中。AKG k601(Austria)が抜群。「騒がしいスタジオ専用に録音の音を拾うために作られたSONY MDR CD900ST」を間違って、再生音を楽しむに使っている人の誤解(音場、音像、立体感、空気感出ない)を指摘した。

★HMラボは、大井町広町工房を閉めた。その後、当時、NGC社長橋本氏のご好意で、豊洲のショウルームにExtra HI System M Ver.IIIを移転。アート、社会系の人を対象に展開した。アート系の人は評価が大。ホンダ社を例にしてすまないが、筆者は装置作りの本田宗一郎さん、橋本氏は社会に展開の藤原さんに対応すると思う。橋本様が解任につき、2023、9月に終了。